概要

オプティマ・ベンチャーズ株式会社の代表である宮川さんは、起業やスタートアップの支援をしています。ベンチャーキャピタルに長く勤めていた経験から資金面だけではなく、これまでの経験に基づいた知識や人との関わりなどあらゆる面で起業家をサポート。全国のVCと繋がっている宮川さんは、愛媛でスタートアップを目指す起業家にとって心強い存在です。

代表者インタビュー

オプティマ・ベンチャーズ株式会社
代表取締役社長

宮川 博之Hiroyuki Miyagawa

経験や知識、人との繋がりをシェアすることで起業家を応援する

今の会社を設立するまでの経緯を教えてください

大学を卒業後、京都に本社を置くベンチャーキャピタルに就職しました。当時勤めていたベンチャーキャピタル(以下:VC)が愛媛で事務所を作ることになり、2004年に愛媛に移住し、県内を中心とした四国の企業に投資をしていました。その後、2016年に独立し、オプティマ・ベンチャーズ株式会社を設立。現在は、これまで20年以上に渡ってVCの世界で培ってきた経験や知識、情報や人脈といったものを相手の状況や課題に合わせて私なりにシェアし、アドバイスをさせていただいています。

どのような支援を受けられますか?

出資させていただくこともありますが、最も多い支援は人と人を繋ぐことです。例えば、スタートアップの起業家から「VCから資金調達をしたい」という相談があれば、その方にあったVCをアドバイスしお繋ぎするといったイメージです。他には、事業は全く違っていても上場を目指しているような方には、同じように上場を目標にしている方を紹介して、互いに刺激を与え学び合うような場を作るといったことも行っています。販路開拓や人材採用、事業アライアンスなどの場面でそれに適した方を紹介することもあります。また、起業家から資金調達や経営戦略について第三者としての意見を求められる際には、セカンドオピニオン的な役割を果たすこともあります。

支援の特徴を教えてください。

先述した通り、いろいろな形でスタートアップや起業家を支援していますが、自身の会社以外でもいくつかの他のVCと一緒にお仕事をさせていただいています。そのVCのファンドを通じて投資の支援をさせていただくこともあります。また、この業界に長くいることで、VC同士の繋がりが多くあることは私自身の強みの一つだと思います。地方にいながらいきなり首都圏のVCに繋がっていくのは難しい場合もある中で、ケース次第ではありますがそういったところを私が繋いでいくこともあります。例えば昨年、ある沖縄の会社が約6億円の資金調達を行いました。その際は、リード投資家含めメインとなるVC数社と起業家をお繋ぎさせていただきました。

どのような時に喜びを感じますか?

例え話ですが、スタートアップの株主になることは、その会社という「船」に乗って、一緒に航海をしている感覚に似ています。失敗したら沈んでしまうかもしれない。でも、うまくいけば大きな果実が得られるかもしれない。波瀾万丈な航海ですが、その末席に乗せていただき起業家のお手伝いをすること自体にワクワクとした気持ちがあり、支援すること自体に喜びを感じています。

もちろん、応援していた会社が上場した時はとても嬉しいです。起業家・経営者にとっては上場することは一つの通過点でしかありませんが、VCにとっては一つのゴールでもあります。

どういった想いで支援をされていますか?

いつも人と会う時は、「何らかの価値を提供して、役に立てるといいな」という想いでいます。特にスタートアップの起業家は、自分たちの事業を通して「世界を変えよう。社会をより良くしよう」としている人たちばかりです。こういった人たちを純粋に尊敬していますし、応援したいと思っています。

また、個人的には3人の子どもの父親なのですが、やはり「子どもたちに良い未来を残していきたい」という想いがあります。私が関わっているスタートアップのサービスを通じて、より良い社会に貢献していけると嬉しいですね。