愛媛銀行
ソリューション営業部 法人コンサルティング室
石川 智一・尾﨑 洋志Tomokazu Ishikawa・Hiroshi Ozaki
地域の経済活動が活発になるために愛媛で創業者マインドを醸成する
愛媛銀行が行う支援について具体的に教えてください。
2019年より毎年、「イノベーション起業塾」を実施しています。『3ヶ月間で事業計画を作成・起業準備をする』をテーマに、参加する塾生が事業計画を提案し、講師や他の塾生と共にその事業計画をブラッシュアップして、事業計画の課題を解決していくものです。定員は25名程度で、毎年好評をいただいております。
また、新規事業創出にも力を入れており、愛媛県内中核企業と全国のスタートアップ企業が協業し、オープンイノベーションにより新規事業創出を目指す「新規事業創出プログラム」を開催しています。引き続き、愛媛銀行のお客様同士のマッチングや特徴のある商品に対する販路のアドバイスなども積極的に取り組んでまいります。
創業支援を実施するにあたって意識されていることはありますか?
創業者様はとにかく熱量が強い方が多く、私たちもその想いにしっかりと伴走できるよう、財務・非財務の両面からサポートできる体制を整えております。創業者様の中では、時に想いが強すぎて収益化について考えることを後回しになってしまう方も多くいらっしゃいます。しかし、事業を継続させていくには収益は必ず必要なので、創業者様のやる気を大切にしつつ、全体のバランスを見ながら収益化についてもアドバイスさせていただいています。
どのような想いで支援活動をされていますか?
やはり、地域の金融機関なので地域の経済を活性化したいという想いがあります。先述した起業塾もそういった目的で毎年開催しています。同じように、地域課題の解決に取り組むような事業をしようとしている創業者様に対しては特に応援したいという気持ちがあります。地域を元気にしたい、地域の課題を解決したいという意味では、一緒に取り組んでいかなくてはならない使命感のようなものがあります。
支援をしていて、喜びを感じるのはどんな時でしょうか。
自身の夢や目標を事業化する創業者様に会うときはいつも元気をいただいています。事業に対する意気込みや未来像のお話を聞くたびに応援したいという気持ちになりますし、事業が成長していく姿を一緒に見られることに喜びを感じています。また、私たちがご紹介したお客様同士が繋がって、新たなサービスや商品が生まれる現場に立ち会えたときはやりがいも感じています。
今後の展望を教えてください。
展望とは少し異なってしまいますが、今、いろいろなところで自社の技術・商品やサービスをプレゼンするピッチイベントやスタートアップに向けてのサービスなどが提供されています。銀行と行政が連携を取りながら、こういったイベントやサービスをPRして愛媛県内で創業者マインドを醸成させていかなくてはならないと思っています。愛媛銀行でも愛媛の中小企業が新たな事業を生み出すオープンイノベーション事業を行っていますが、協業に手を挙げるのは東京のスタートアップ起業がほとんどです。愛媛のスタートアップのみなさまと共に頑張っていただきたいですね。
支援を受けたい方は、どのようにコンタクトを取れば良いのでしょうか?
先述した起業塾に参加いただくのも良いですし、お近くの愛媛銀行の支店にもお問い合わせいただければと思います。実際に我々、ソリューション営業部にまで上がってくる案件では支店からの問い合わせも多くあります。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。