スマート農業とリカレント教育が生み出す未来

品川憲治さん
愛媛大学連合農学研究科博士課程後期の社会人リカレント生である農業法人ゴールドラッシュ株式会社の代表取締役、品川憲治社長は、証券会社勤務を退職後27歳~40歳で文具の通販会社を経営し、1992年に愛媛へ移住。その後、地域に根ざした新たな挑戦として農業分野に進出しました。品川社長は最新のデジタル技術を取り入れたスマート農業のDX化実現を目指し、トライアングル愛媛デジタル実装加速化プロジェクトに参画。豊富なビジネス経験と情熱で、地域の未来を切り拓いています。
Q1. 愛媛へ移住し、起業への第一歩を踏み出された理由は?
「私が愛媛に来たのは、かつて証券会社で働いていた時に、自分自身の可能性を感じたからです。27歳で独立し、文具通販事業を成功させた経験は大きな財産ですが、地域の魅力に触れる中で、『ここでも十分に夢を追える』という実感を得ました。」
Q2. トライアングル愛媛デジタル実装加速化プロジェクトについて詳しく教えてください
「このプロジェクトは、農業だけでなく第一次から第三次産業まで、愛媛県の中で、デジタルを使って問題を解決し、その技術を発展させていくことを目的としているプロジェクトです。私たちのチームは、特にブドウ栽培の完全自動化を目指しており、農産物の生体情報をAIで解析、養液や養分の管理を完全にデジタル化する取り組みを行いました。総額135億円という大規模な予算の中で、最先端技術の実証実験を実施している点に、大きな可能性を感じています。」
Q3. 農業という産業の魅力と、人生経験から学んだことは?
「農業は、何と言っても『永続する産業』です。私自身、証券会社や文具通販事業での成功と挫折を経験しましたが、農業は年齢に左右されず、ずっと働き続けることができる分野だと感じています。52歳で新規就農し、荒れ地を開墾して無農薬の野菜やぶどうの栽培に挑戦しました。厳しい自然環境に何度も打ちのめされながらも、地域の方々からの温かい支援と励ましに支えられ、今ではハイテク農園としての新たなスタイルに転換できました。」
Q4. 次世代の起業家や地域の未来に向けたメッセージをお願いします

「これからの時代、変化は加速度的に進みます。企業に頼るだけではなく、自らの技術やスキルを磨き、学び直し(リカレント教育)を積極的に取り入れることが必須です。私の経験から言えば、挑戦を続けることで新たな可能性は必ず見えてきます。地域の支援制度やネットワークを活用し、夢を実現する力を身につけてください。未来は、自分自身で切り拓くものです。」
まとめ・今後の展望
品川社長のインタビューを通して、品川社長がこれまでの経験と数々の挑戦を経て、愛媛でのスマート農業に革新をもたらそうとしている姿が浮かび上がりました。品川社長は、時代の変化に合わせて自らの生き方を選択し、常に未来を見据えて挑戦を繰り返してこられました。60歳を迎えられる今も学び続ける姿勢に強く感銘を受けました。
「momentum」では、これからも松山市を中心とした地域の起業家支援に関する情報を発信し、前向きな勢いと地域密着の支援の精神をお届けしていきます。起業に挑戦する全ての皆さんへ、未来へのエールを送ります!